ジェラゾヴァ・ヴォラのショパンの生家

1810年、フリデリク・ショパンはワルシャワの西約60キロのところにあるジェラゾヴァ・ヴォラで生まれました。ここにあるショパン生家の美しい邸宅と庭園は、世界中からショパンを愛する人々が訪れる場所となっています。

この一帯の領主であったスカルベク公爵家で働いていたショパンの母ユスティナと、スカルベク家の家庭教師をしていたショパンの父ミコワイ(ニコラ)は、ここで出会い結婚しました。ショパン一家はフリデリクの生後すぐにワルシャワへ引っ越しましたが、スカルベク家とはその後も親しく交流していました。ショパンも1830年にポーランドを去るまで、ジェラゾヴァ・ヴォラを何度か訪れています。自然あふれる美しい田園風景はショパンの心に生き続け、生涯にわたりインスピレーションを与え続けました。二度と故郷へ戻ることがかなわなかったショパンにとって、ジェラゾヴァ・ヴォラで過ごした思い出は特別なものだったのです。

生家については、偉大な音楽家ショパンを記念する場所にしようという計画が長い間あったものの、邸宅の改築が始まったのは1930年代に入ってからのことでした。現在、生家は博物館となり、周辺の庭園も美しく整備されています。ショパンの音楽に耳を傾けながら心地よい時間を過ごせるジェラゾヴァ・ヴォラのショパンの生家へは、毎年世界中から多くの人が訪れています。

 

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